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よいではまいか

日日と感覚と琵琶が

降りてくるものと受容体

漫画原稿にスクリーン・トーンを貼る作業とは。

①貼りたい範囲の上にトーンのシートを置き、それよりやや大きめにざっくりトーンを切り取って、はがす。
②切り取ったトーンを原稿の貼りたい範囲に直接置く。(トーンの目が曲がっていないかチェック)
③よさげであれば、原稿にトーンを軽くこすりつけて、範囲からはみでた部分をカッターで切り取る。
④はみだしていないこと、ゴミを巻き込んでいないかなど確認したのち、あいだに紙をはさんで、ヘラなどでトーンをしっかりこすりつける。

かんたんなところで、こんなことでした。
この一連の作業を、せっぱつまっているそうなので、お手伝いに駆り出された、さくじつ。
かれこれ6時間。少々の休憩とともに。

はじめ、慣れないうち、トーンを置くだけでやたら時間をくう。
力いっぱいカッターをつかう。
ちょっと手汗かく。

だんだん慣れてくると、トーンのポジショニングもすらすらとし、カッターが原稿をなでるようになる。指先と爪とカッターが同じ身体の延長線上に乗る。爪で掻くかろやかさに相似してくる。
(爪からレーザーカッター)

しんしんと作業は進む。
エレベーターが順調に下がっていくような重力の感覚で、作業に引き込まれていく。
たのしいとか興奮するとかの、華やいだ、運動性のある感覚とは異なって、静かで、当然な、身体性。
大脳を通過しているようでは、なさそうだ。
ずいぶん高いところから、脳の奥の、みずうみみたいなところを通過したのち、身体へと直接神経伝達している、そんな具合。
この感覚はここちよい。
自分の外の、力の流れに逆らっていない。思考に邪魔されない。
こういう感覚で、ことばを紡げたときは、ほんとうにうれしいですね。


そして今日は、首すじがびろんびろんです。




もりや